TX81Z

 というのはあくまで機材フェチとしての感覚なのでしょうか?なんというか最近機材フェチ的側面に拍車がかかってきて、まあ前の話の続きになるのですが、やっぱりハードだよ、と。すなわちやっぱり楽器だよ、と。
 最近は何でもパソコン内で出来るようになってて、でも個人的な感覚としては何やっても結局パソコンという楽器の音だろ?というか。そう考えて扱う分にはそれはそれでアリなのですが、ヴァーチャルな側面を強調してしまうとどうしても「本物」に対する憧憬が呼び起こされるという事が自分的にはあります。その楽器が今鳴っているという感覚、それはパソコン世代ヴァーチャル世代ならではの憧憬かもしれませんが、やはり原始的な誰もが持つ必要不可欠な生の感覚なのではないでしょうか。
 そして生かつ機械。ここが電子楽器フェチならではの感覚です。機械が楽器、と書いて奮い立つこの異常な感性こそ電子楽器フェチであります。でまあ安い機材をまた購入しちまったという事で。

 YAMAHAの1987年製のシンセ・モヂュ−ル(鍵盤とっぱらったシンセサイザー)である「TX81Z」なるマシン。こいつは元々安目の機材だったのですが、最近また相場が以前より1000円程安くなってきてるような感じで、それが自分の欲しい周期と合いまして購入といった感じです。さて何故これかといいますと、まず87年製なので楽器である、と。かつ音が良い、かつ安い、かつ名前がかっこいい(名前だけ聞けば「YAMAHA TX81Z」とかって、バイクだよな)と三拍子揃ってまして、まあタイミングでいつかは手にするであろうと思っていた機材でした。
 ただ巷の評価として操作が難解、本体のみでの音色作りは困難という問題点も指摘されております。しかしここをテクノロジーの恩恵に授かろうというわけです。こういう事こそがコンピューターの本来の役割なのではないでしょうか。何かというと音色作りや音色管理をコンピューター側から行う事により、本体には一切手を触れずにオペレーションしようというわけです。そういうNOWとOLDの使い分けこそ効率の良い力の分配本来の持ち味すなわちLOWPOWERな所業ではないかと盛り上がるわけです。
 何よりこの機材に関してはそういうソフトがフリーで手に入るってのも魅力で、こういうソフトがフリーで無い機材に関しては購入も躊躇してしまうような、そんな安電子楽器市場の現状なのではないでしょうか。
http://www.overwhelmed.org/
 この「JSYNTHLIB」なるソフトは結構凄い。対応機材はAccess Virus,Alesis Andromeda A6,Alesis QS Series,Boss DR660,Casio CZ1000/CZ3000,Emu Proteus MPS,Ensoniq ESQ-1,Ensoniq VFX,Kawai K4 / K4r,Kawai K5000,Korg Electribe ER1,Korg Wavestation,Korg X3,MidiBox SID,NordLead,Novation Nova,Oberheim Matrix 1000 ,Oberheim Matrix 6 / 6r,Peavey PC1600,Roland Alpha Juno 1 / MKS-50,Roland TD6,Roland XV5080,SCI Prophet600,Yamaha DX21 / DX27 / DX100,Yamaha DX7 / TX7 / DX7-II / DX7-S,Yamaha FSR1,Yamaha Motif,Yamaha TG33,Yamaha TX802,Yamaha TX81zとあります。フリーなのに。しかもそのセレクションがなんというか自分的にチェックいれてる機材が多いというか、まあ激シブなわけです。自分的には。そういう所の共感もありつつ、見た目もJAVAなので綺麗で操作してる気分も良さそうで、これは実に良さげだなと。実際の使用はまあ実機が届いてからになるのであれなのですが。あと最初は起動の仕方がさっぱりだったので、その辺わからない人も多そうですが、教えますので聞いて下さい。