今日の一枚

イノベイター

イノベイター

今の気分はデトロイトテクノが最高に旬です。デトロイトテクノの代名詞的アーティストと言えるのがデリック・メイで、これは彼の殆ど唯一の作品、というかよせ集めベストアルバムで一枚こっきりみたいな作品です。これだけ聴けばテクノの魅力の何たるかが解る、と今日聴いた感想として想った。最高にエモーショナル!、そうテクノとはエモーショナルなバンドサウンドよりもエモーショナルなものです。シンセサイザーという楽器の持つマジカルさはマジカルという点において他のどの楽器も太刀打ちできません。機械が楽器、という事がどんなに特異な事であるか。90年代以降のシンセサイザーはそういうマジカルさはありません。再生装置という側面が強くなっており、楽器、と胸をはって言えるものでは無いと思います。デリックメイがさかんに活動していた時期は80年代後半であり、この頃がシンセサイザーが楽器であった最後の時期、機械が楽器で、エモーショナルに鳴っている、その事が最高にたまらなくグッとくる。