ソーデルマルム

 Skogskyrkogarden駅に戻る。前日ホテルでガイドブックを見てて気付いたのだが、ストックホルムの地下鉄は一時間以内ならば無料で乗り降り自由である。なのでこういうちょっと離れた所に一時間かからない用事で行く場合など、運賃は片道分で済むので、非常に便利である。これは是非日本でも導入してもらいたいシステムだと思った。よって無料で帰りの電車に乗り、中央駅のある島?の下の島?にあるソーデルマルム地区のヒュートリエット駅で降りた。改札口を出て、駅前広場に出る。そこに広がっていた風景は実に素敵だった。多分右の方に海が見えてるのが特に大きな要因だと思うが、まあ素敵なものだと思った。


 さてソーデルマルムのメイン通りを行く。店々は丁度開いてすぐくらいであった。適当に色々見て回る。自分が日本でよく行きそうな中古楽器と中古レコードを売ってるような店があったので入ってみると、いきなりKAWAIのシンセサイザー*1があってビビった。その奥にはYAMAHADX7があって、やっぱり電子楽器はJAPAN製がポピュラーなのだなあと実際に確認出来た。奥にはMT-32とかもあった。MT-32は確か100Krくらいで、日本と全く相場が変わってない所はちょっと微笑ましかった。


 喉が渇いたのでセブンイレブンで飲み物を買おうとして入る。知子が事前に仕入れた情報通りの商品が陳列されている。飲み物なんかは知ってるもの(ファンタとか)から知らないものから大量にあり、またこれが最初の北欧ショッピングであった事もあり、見てるだけで面白い。その後通りの端にある雑貨屋には見た事の無いLOMO*2があって、迷ったが買わなかったりして、通りを戻る。


 行く時は行かなかったのだが、○○○という古着屋があり、ここは外からの見た目が何かおばさんの服屋って感じで警戒していたのだが、帰りに入って見る。確かに入ってすぐの印象はおばさんショップであったが、奥に階段があり、下ると広い古着スペースが。そしてさらにその下には雑貨やレコード、古本なんかのスペースがあった。古着はざっと見たが、ファッションビルディングに入ってる古着屋的なものでは無く、リサイクルショップの古着って感じである。ハードオフのOFFHOUSE的な。その上サイズが基本的に大きいので、まあこちらには良いものは無かった、が、その下の雑貨スペースは楽しい。こちらはOFFHOUSEとは異なり、もっとジャンクな雰囲気。値段も総じて安い。荷物になるので買わなかったが、実にいい感じに煤けた生活雑貨は無理矢理買おうかなと迷わせるものがあった。特に椅子なんかは激安で、絶対買えないのだが、ちょっと現地人が羨ましくなった。知子はおみやげに漫画本や絵本を買っていた。あと会計した後に入り口付近にあったナイスなネックレスを見つけて、買っていた。


 北欧はまあ基本的に物価が高いのだが、こういうリサイクルな店や、またスーパーなんかでも安いものは安かったり、あと上記の地下鉄のシステムなんかもそうで、基本料金は高いが乗り降りが出来たりとかで、やりくり次第でお金は使わずに過ごせるような感じがあって、税金が高くてもそういう感じなのが良いと思った。


 その後駅前に戻ると魚の匂いが漂っていた。朝は閉まっていた屋台が開いており、なんやら魚料理なファーストフードであり、買ってみる。これがなかなか美味であった。今にして思い出してもなんとなく味や食感、一緒に飲んだ水の味が思い出せる。何故かはわからないが。これはおすすめです。

*1:K3。知る人ぞ知るKAWAIのデジアナシンセ

*2:レンズに色がついていて、赤や緑色な写真がとれる、というもの