ゆめいろのえのぐ

なんか、手描きで、絵でも描きたいけど、
家の中でそんな事やってられるか、ってとこがある。
手作業ってのはいいもんだけど、やっぱりめんどくさい。
物ってのは、道具から作品から何から何まで邪魔になるし。
しかしそれだけに、何でもかんでも頭の中で完結してしまい、実行ってものがない、ってのが現代病だ。
次第に無気力。みなさんそうではなかろうか?


しかし、デジタルでありながら、アナログに楽しめたら、どうだ?
物を増やさずに、場所をとらずに、楽しめる。これをデジタル化の恩恵と言わずして何と言おう。
ゆめいろのえのぐ」というフリーソフトは、
正に小学校の美術の時間、絵の具で絵を描いた感覚を思い起こさせてくれる。
http://mediatelier.net/yumeiro/index.html


水で描く、あの感覚。*1
色を混ぜるという偶然性。適当で、自由な、どうでもいい偶然性。
いいかげんに、気ままに、キャンバスにアクションしようじゃないか、
場所をとらずに、自己嫌悪に陥らずに。
嫌になったら、やめればいいんだよ。全ては無かった事になる(アナログではそうはいかない)。
そこが何よりデジタルの恩恵だと思うなあ。


適当に描いて、そこからイメージが湧いて来たりだとか(風景が浮かんできたり)。
全ては自分で動きながら、考えるのか、考えさせられるのか。
しているのか、させられているのか。
とにもかくにも、その行為は、未知との交信である。
何も散らからない。いつでもやめられる。
これはもう一つの発明とすら呼べるものであると、個人的には思う。


2

*1:コンピューターって、引いてく感じに乏しい様な気がする。そのあたりがこのソフトの有難いところだ。