秋の音楽

 本日はピチカートファイブのファーストアルバムの「ピチカートマニア!」を。

ピチカートマニア!

ピチカートマニア!

 これは1985年だったか、細野晴臣氏のレーベルであったノンスタンダードからのリリース。このアルバムの何がいいかって、とにかく音がチープ。チープな音が独特な間を生み出していて、それがえもいわれぬ独特の魅力をかもしだしている。音と音の隙間に、音楽において最も意義のある(と自分には思える)、雰囲気?ムード?とでもいうようなものが溢れており、聴く者の心に訴えかける。80年代の音に特有の透明感やせつなさとでも言うものが凝縮されていて、自分的にはたまらない感じ。


 そして何より曲が良い。おしゃれな音楽とはこういうものですとでも言わんばかりの、気の利いたインテリアのような絶妙に溢れている。ジャケットからも察せられる通り、暖色系のインテリアは、もう正に秋のムード満点であり、「九月」(名曲)なんて曲もあるわけで、これも秋ド真ん中の名盤でしょう。