秋の音楽

 本日はフィッシュマンズの「GO GO Round This World」を紹介します。改めて考えるとタイトルが良いなあ。「この世界を回そうぜ」と言った所でしょうか。この世界ってのが、なんというか、言うなれば狭い世界が人それぞれにあって、それを、「回す」ってのが、また良いというか何と言うか、グッとくる感じです(意味不明)。

Go Go Round This World!

Go Go Round This World!

 これに関しては歌詞も含めた上での正真正銘の秋ソングです。「ゆっくり進む秋の日差しをこの体でグッと感じようぜ」ですからね。ジャケット内の写真なんかも秋の草原って感じで、ど真ん中オータム盤です。ちなみにこれはシングルなのですが、「Go Go Round This World」のヴァージョン違いと、過去の曲のリミックスが2曲収録されていて、ちょっとしたミニアルバムのようになっています。またこの「GO GO Round This World」という曲はアルバムに入っていないシングルなので、アルバムとアルバムの橋渡し的な、中間の音になっていて、このシングルで聴ける音は、フィッシュマンズの活動の中で最も中間の音になっているのではないかと思います。初期のポップさと、後期の音全体を含めた世界の構築の中間という感じで、ある意味、フィッシュマンズど真ん中で、これがフィッシュマンズ、というような。特に4曲目の「Future」のリミックスは、あまりファンの中でも語られる事は無さそうだが、あまりに美しい隠れた名曲というか名バージョンというか。