秋の音楽

 さあオータムがやって来るぞ、なんてウキウキしていたら本日最高気温30度・・・・。しかしまあ、風や、空気の匂いは、確実にオータムだ。オータムの風や空気は、生きている喜びを与えてくれる。存在する全てのものがオータムに見せる姿こそ、本来の姿ではないだろうか。そしてこんなに素晴らしいオータムを切り取って作品に昇華させようだなんて、なんて素晴らしい試みでしょう。

グレイテスト

グレイテスト

 まあ別に本人達にその気があるかどうかは解らないのですが、もうジャケットからして枯れてるわけですし、そして肝心の音がもう枯れ枯れで、これはもはや現実のオータム以上にオータムである。「枯れ」てるからといって、渋い音楽なのではなく、実に瑞々しく枯れているのです。1995年のスウェディッシュポップのブームに乗っかって日本に入って来た音楽ではありますが、ブームなどおかまいなしの、紛れも無い名盤です。


 そこで考えるのは、この「blissful」なるバンドは一体この作品の後どうなったのであろうかという事なのですが、あまり情報が無い。amazonのレヴューではこの作品の後のアルバムについてはボロクソに書かれていた。やはりよくある一瞬のきらめきだったのだろうか。