春の音楽1
ああ、いよいよもう完全に春だ。木々に花々が香り、草々がざわめきたち、土々の虫々が息を吹き返す春だ。家々の窓々が開け放たれ、人々は次々に外に飛び出し、各々が自由なポーズや動き方でもって種々の喜びを表現する春がやってきたのだ。それにしても雨々がよく降るのは少し嫌なものですがね。
春の音楽を挙げていきたい。知られざる名曲、知られた名曲を。
- アーティスト: キリンジ,堀込泰行,堀込高樹,ヤン富田,テイトウワ,Maestro-T,横山剣,境亜寿香,竹村延和,PE’Z,ROCKING TIME
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2002/04/24
- メディア: CD
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このキリンジのリミックス盤に入ってる竹村延和のリミックスは本当に名曲。普通に考えるとリミックスというものは、総じてまあたいしたものではないというか、ジャンル違うように変えてみました的なアプローチに終わっている場合が多いのですが、まあこれにしてもそういうアプローチではあるとは思いますが、これが真のリサイクルとして結実してる。
つまり歌のメロディーというものがあって、そのメロディーに対し、アレンジを変えても音を変えても、結局のところ何も変わらないというか、そう思ってしまう事が多いわけです。でもこのリミックスに関しては完全に歌のメロディーの別の側面を引き出してしまっているのです。こういうリミックスはありそうでなかなか無いです。狙って出来る事では無いような気も、偶然という要素も多分にあるでしょう。まあ芸術というのはそういうもんだったりしますが。しかし偶然を引き出すのもセンスが無いと無理です。センスがセンスで終わってる人が多いのですが、それじゃあ駄目なんです。感動は出来ない、鳥肌は立たない。センスは祈り、偶然との取引の為に使うものなのだと僕は思います。可愛らしい電子音が春の要素です。