和光市駅北口に激安スーパー現る

 一般人が日常において、最も頻繁に足を運び、最も頻繁に現金と商品の交換をする場所、と言えばなんと言っても、スーパー・マーケットやなんかの食料品販売店であるだろう。


 そういう観点から考えると、生活において食費、ひいてはスーパーというものがいかに重要か。もしもスーパーで購入する食料品の出費を抑えられたら、どれだけ生活に好影響を与えられるだろうか。


 今までは、和光市駅北口においては、「いなげや」しかスーパーが無かったので、ほとんど否応無しにいなげや価格が、家庭の食費であった。そして、それが当たり前の状態では、そういう事にも気付かない。


 前々から情報としてはあったのだが、いつも忘れていて、昨日ようやくはじめて行って見た謎のスーパー。場所が大体でしか解らなかったので遠回りしてしまったが、真っ直ぐ向かったとすれば、和光市駅北口を出て面する通りを右へ向かうと、そこに「激安」という看板と共に謎の小さな商店が。佇まいは田舎の町村部の地域の商店といった趣である。しかし価格が! 野菜類など異常な激安である。いなげや価格の半額以下である。安すぎて購入するのがためらわれる(安全性の問題など)程の価格である。テレビやなんかで激安スーパーの事がよく出て来る度に、なんてうらやましいんだ・・・・と常々あこがれていたが、とうとうこの和光市にも!と狂喜したね。


 しかし狂喜の反面、そもそも人は、何かを得るとそれを失う事への不安も同時に得るもの。その頼りなさげな佇まいに不安を覚えた。すぐにつぶれやしないか、と。みんなこの激安事実を知らないんじゃないかと。しかし積極的に皆に教えたいかというとまたそうでも無い。お得な情報というものは、秘密にしときたいというのが人情ってもんである。そんなアンビバレンツな気持ちを抱きながら、夫婦共々上機嫌で家路へ向かった昨日でありました。