オリンピック開会

 日本時間にして本日の夜、というか明日の朝というか、イタリーのトリノにてオリンピックの開会式が催されるのですが、その開会式の演出における音楽を、リッチー・ホウティン(!)が手掛ける、という話。リッチー・ホウティンというのはテクノの人で、彼の音楽を説明しますと、メロディに乏しい、まるで部品のような、一聴してまるで無機質な音楽です。しかしそれにハマると、メロディックな音楽からは決して味わえない、妙な昂揚感をかきたてられます、自分にとっては。最近はなんか5.1ChサラウンドでDVDを出したり、はっきり言って最新技術がよく解らないのであれなのですが、唯一無二の革新的な道を走り続けています。そんな革新的な辺りが今回の大舞台起用の理由なのではないでしょうか。ともあれ話を聞いた時には驚きました。こういう事を機会に、世間一般に広くエレクトリックミュージックが広がっていったら良いなあと思います。
http://www.j-wave.co.jp/original/meetstheworld/



 リッチー・ホウティンは自分が中学生で初めてテクノを聴き出した辺りからずっとやってる人物なのですが、昔はあまり良い印象を持っていませんでした。しかし1年以内のとある日、ブックオフでこのアルバムからのシングル(ジャケットがまるで一緒だったと思う)が100円で売っていて、買いました。そしたらこれが相当ナイス!、ほとんどビートのみの曲なのですが、そのビートの、力加減というかなんというか、立ち位置というか、姿勢というかが、まあなんとも、何て言うか、例えば20歳そこそこで田舎でDJやってるような小僧なんかには絶対理解できない格好良さとでも言いましょうか、いい具合の抜き方というか、シリアスじゃない、おどけてない、格好つけてなくて格好良い、と言った風情のジャストな1曲だったわけです。しかしアルバム持ってないんですけどね。なんかあんまり安く見かけてないというか。オリンピックをきっかけに、レンタル屋にでも出ないかなあ。

De9: Closer to the Edit

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