デトロイト熱

 デトロイトテクノというものがある。これを一言で説明するならば、黒人の機械ソウルミュージックと言えよう。その魅力とは、一見無機質な感じの佇まいである電子楽器が、生物的にエモーショナルに鳴らされるさま、の素晴らしさ、と言えよう。元来電子楽器というものは、人間にとってまったくもって魅力的な、奇妙なおもちゃなのである。その事実に最も敏感に反応するのは、黒人の方々なのである。人種で語るのもあれなのだが、黒人の方々の持つグルーヴというものは素晴らしいもので、そしてそのグルーヴ感覚は、日本人の自分には、決して届かない境地に思えるのである。


 そして、そんなデトロイトテクノがマイブームである。まあ、常にブームと言えばブームなのだが、きっかけはたまたま見つけたこのページであった。
http://members.at.infoseek.co.jp/detroit2detroit/
 やたら内容の濃いCDレヴューのページである。今にして思えば、自分はまったく情報不足であり、そんな自分にとっては素晴らしく有益な情報だらけであった。


 で、このページにはamazonへのリンクがいちいち丁寧に張られており、そうなるとやはり大いに欲が刺激されるというもので、とりあえず手っ取り早く池袋のディスクユニオンに行って、何かないかえ?と探した所、こいつがありました。いにしえの、石野卓球プロデュースのMIXUPシリーズのデリックメイ。これが期待通り素晴らしくて、なおいっそうデトロイトテクノ熱と、また音楽全体に対する熱までも高まるのであった。

 で、最近ちょこちょことCDを購入しています。自主的に調べて、そのCDを探すという行為をしたのは何年ぶりであろうか。楽しいです。

MIX-UP(5)

MIX-UP(5)





 また、安価でささやかなクリスマスプレゼントを贈りあうのが我々夫婦の習慣なのですが、そのクリスマスプレゼントは、働いて無くて金の無い妻を考慮して、安価で、長年継続して有用なもの、と考え、デトロイトテクノ本にしたのでした。