〜シリーズ〜麻雀で知る人生必勝法

 麻雀には流れというものがあります。良い流れの時は何の困難も無く、ただアガリの形だけが見えて、それに向かって手を進めて行くという事になります。これが流れが悪い時にはアガリの形が見えない、相手のテンパイ・リーチが早い、自分がテンパイしてても最後のアガリの牌が相手に持たれている、という事になりがちです。
 この流れというもの、ただ普通に実際の麻雀をプレイしていただけではさほど見えて来ません。また、見えたとしてもそれは思い込みレベルに過ぎない場合もあります。流れを正しく知る為には「牌譜」なる、四人全員の手牌と進行を書き記したものを見るのが一番です。あとこれは不可能ですが、局終了後のツモ山を全て見れば、もう流れは完全に見えてくる事でしょう。

 さて自分がプレイしているロン2なるネット麻雀サイトには非常に便利な「牌譜ビューワ」なる機能があります。この機能、最初は無かったのですがいつの間にか導入され、これが実に素晴らしい。毎月お金を払ってやってるわけですが、その価値に見合った否それ以上のナイス機能だと感動しました。これは要は今までの自分の対局をビデオを見るかのごとく四人の手牌とともに見る事が出来る機能で、これがあると無いとでは大違いで、これのおかげでロン2では自分の流れの状態をある程度見極める事が出来ます。対局が終わったらとりあえずプレイバックして、ここで相手はどうだったそれで自分はどうしていた云々・・・などと見れば、次の対局には自分の流れの状態を知った上でのぞめるわけです。


 で昨日の対局で上記を確信するような感じでトップをとれたという事で、その顛末。前々々回トップ(3連勝目)、前々回4位、前回3位、で昨日トップ。さて3連勝時は非常に流れが良いので何も無いのですが、その次の対局でちょっと雲行きがあやしくなってきました。流れが悪くなり始める兆候は高い手が入るが上がれなくなるパターンです。それがテンパイ負け、テンパイ負けで振込み、流れが悪くなって来たと思って慎重に相手のリーチに対応してた所ノーマークのドラ2チートイツの仮受け単騎に振込み、等と徐々に流れは最悪の方向に進んでいきます。これはもうパターンです。
 そんな時どうするか。流れが悪くなり始めの頃はもう一気に下がってしまった方が良いと自分は思います。流れが悪くても普通に打つのです。手が入ったら、通常リーチする場面であればもちろんリーチ。ただしかしそれは大概あがれません。先制リーチでももう振込み点の予想でもしながら待ってるのが良いかと思います。そこでどうせ流れが悪いのであがれないし振込みになりそうだから・・・と弱気になってリーチをしなかったり降りたりするのは良くないと思います。流れが下り始めた対局は普通に打つという事です。そして次の対局はこれはもう何もしない字牌を切らない、鳴かせない、アガリに向かわない。でもまあわざと鳴かせたりとかはアリだとは思いますが、要は自分の手牌なんてどうでもいいという気持ちで打つ事が大事です。この状態でしばらく打ちます。そうしているとそのうちにチートイツがテンパったりし始めます。この辺が最初の上昇期です。で、単騎の選択をミスったりします。それはそれです。選んだのは自分ですが、来るかどうかは運なわけで、どうせ選択しない方が来るもんです。でこの辺になってくると期を伺わなければなりません。この辺の時期は予想もつかないツモの流れになったりで、とても上がれないはずの手配が変なかたちであがれたりするので、それを逃しているとまた運気の上昇は遅くなるので、とにかく理よりも感性で打つ事が大事になります。そして感性のアガリを1度決めると、次第に運気は上昇して行きます。


 そしてこういう事は人生においてもそのまま当てはめる事が出来るのでは無いでしょうか。降運時は焦らずもがかず己を捨て他を見るべし、期あらばゆっくり動き出し、しかしまだ己の理は捨て、己の感性で動くべし、さすれば次第に開かれよう。とか、そんな感じか。