ジャップ・ロック・サンプラー





本屋でなかなか興味深い本を発見。
即ち日本のロックのルーツとか。
日本の音楽というものを考えるにおいて非常に重要な部分が、
非常に不明瞭なまま、誰も語っていなかったらしいものを、
日本オタクの外人が語るという事は、
意外なような、当然であるかのような。


でも基本的に個人的には多分嫌いなものが多そうな気もするが。
まず、関西ノリが嫌いだ。単純っつうか、解りやすいっつうか。
捻りってものがあんまり感じられない辺りがさ。
まあその辺りが外人に支持される理由だったりするんだろうけど。解りやすさが。
あと関西だけじゃなくともどこであろうと、シーンというもの自体が、どうかと思う。
そういう人達が、そういう事をするっていうのが。そういう個性の光らなさ、安直さが。


中原昌也氏が以前なんかの雑誌で、このような事を言っていた。
「いかにもって人が、いかにもって場所で、いかにもって事をする。どうしてもそのようにしかならない云々・・・。」
というような内容だった。まったくもってその通り!深〜く感銘を受けた。


まそれはともかく、これは日本人のオタクが書いたらいかにも主観的で重苦しくなりそうな内容を、
外人が書いてるっていう所で、上手い距離感になっていて、
「あまり語られていない史実」という誰にとっても興味深い内容を、軽やかに楽しめるという点で、
是非とも所有しておきたい面白本だと思う。