元祖エレクトロニカ

坂本龍一+トーマスドルビーの「FIELD WORK」という12インチシングルがありまして、
これのB面に入っているらしい「Exhibition」という曲、これがまあ15分以上もありまして、
これを、今日シングルが3枚カップリングになってるCDを購入しまして、始めて聞いた。
驚いた。これ、エレクトロニカの音が鳴ってる。


エレクトロニカの音ってあんまり好きじゃないんだけど、それは結局、予定調和的だから。
もうそういう音ってのが決まりきってるっていうか、クリエイティビティを感じないわけだよそういうものには。
ハードロックとかメタルとかもそう。ヒップホップとかでも、もういかにもってやつとかって、本当バカバカしい。
表現って、枠を見て、そこにはまるようにするものじゃないでしょ?そもそも。
この感覚を音にしよう、とか、この音を文章にしよう、とか、
そういう別のところから、自分でイマジネイションを膨らます、
自分というフィルターを通す面白さ。
そういうんじゃないと、単に商売でしか無いでしょ。


で、話は戻ると、「Exhibition」、
エレクトロニカで聴かれる音なのだが、でも当時そんなジャンルなんて当然無かったわけだ。
この音色自体が、坂本龍一のオリジナリティな表現であったわけだよ。
絶対これの影響受けてるって、エレクトロニカの連中は。
そして単なる模倣だよ、まったく。つまんないったら無いね。
なんでこんな重要な事実について言及されてないんだろう?


坂本龍一だって、自分がオリジネーターだ!って言えばいいのに。
自分なんて、なんかエレクトロニカ寄りな活動もしてるなあ、ぐらいの認識だったし。
まさかオリジネーターだったとは。


まあねえとにかく、ちょっとこれ80年代の音とは思えない。びっくりした。
このPVの冒頭で「Exhibition」ちょっと鳴ってます。