鳴き

ここのところ勉強の合間合間に、日に東風戦1、2戦ほど、すなわち半荘一回ほどやっている麻雀が、やけに好調である。本来麻雀などというもの、好調にも不調にも理由など無いというのが持論だが、強いて好調の原因を探るならば、「鳴き」がポイントではなかろうかと思う。


「鳴き」の本質は攻撃にあらず、防御だと思っている。攻撃は最大の防御ってやつで、それを言ったらリーチも防御なのだが、リーチによる防御は「威嚇」であり、相手に銃口をつきつけて、身動きを奪うような防御策である。これに対し「鳴き」による防御は、相手が拳銃を持とうとアクションする手をすばやく小手ではらうような防御策である。


どちらがより有効かは、ルールや相手によるのだが、東風戦、かつ、素人が割拠するネット麻雀の世界では、「鳴き」の方が有効だと思うのだ。その結論に最近達し、徹底した「鳴き」中心の姿勢で臨む事により、現在の好調があるように思う。またここが一番重要なのだが、「鳴き」というスタイルが、より自分に合っているからこそ、長らく好調を維持できていると思うわけだ。そこで。


麻雀の事を麻雀にしか生かせない人間は損している。阿呆であるとも思う。という持論に基づいて、麻雀における「鳴き」の姿勢で現実を考えてみる。


基本はヒット&アウェイ。スピードを速め、手数を多くする。そして基本的に打撃も防御も弱いが、時に強く打て(ドラ、一色系、トイトイ系)、時に堅く守れる(リーチしないわけでその気になればなんとでもなる)可能性を秘める。


得られる格言としては
・他人に先がける事。
・能動的にアクションする事。
・まともに対峙せず角度をずらして向き合う事。
・常に逃げ道を残しておく事。
・短期的な野心は低くとも、長期的な野心は高く持つ事。
・良い「かたち」に敏感である事。
・場の空気に敏感である事。
・なるべく曲げずに押し切る気持ちを持つ事と、
 押し切れないと判断したら曲げる事。