M-1グランプリ2006

 昨日はクリスマス・イブなのだが、日曜日という事やM-1を見るという事もあり、クリスマスの事は本日に行う事にした。で、M-1。まともに見てるのは去年からなんだけど、まず思ったのは、各所で言われている事だとは思うが、採点がおかしい。トータルテンボスの点数が高すぎ。プラン9より高い(しかもかなり)ってのは、どう考えてもありえないでしょ。あとライセンスよりも高いってのも無い。後で各審査員の点数を記しているサイトで確認*1しましたところ、僕の主観でまともな採点をしているのは意外にも南原さんかカウス中田さんとかだった。ネタの出来に忠実である(ただあまりに忠実すぎても後述する理由であれなのだが、まあ文句があるなら番組に言ってくれという潔い態度ではある)。大竹、洋七は手抜き(差をつけない)。渡辺、紳介はセンス無し。松本は変、おそらく会場でウケてない中で嫌いじゃない組に高い点をつけたがる(当然その逆も然り)。


 あと笑い飯麒麟は毎回毎回出ているわけだけど、もう優勝となると、きついというか、結局の所負け続けてるわけで、優勝してもなんか、敵が居なかったから優勝、みたいな感じが漂うのではないだろうか。出場者を結成10年以内に限っている理由というのも、フレッシュさを求めるからなのでは?だったらその辺をはっきりさせて、常連みたいなノリはもっと排除していくべきではないだろうか。「基準」になってしまうという事があるのだ。そりゃ巧いし面白いから、低い点はつけられないわけで、でも優勝となると、過去に優勝しているフットボールアワーとかはよっぽど決勝で差をつけないと無理だろうし、麒麟にしても笑い飯にしても、敵次第という事になってくる。まあその中でブラックマヨネーズチュートリアルがすなわち「基準」をクリアし、優勝する事は良い事ではありますが。やっぱり掴み取る感じが無いと、優勝はきついと思う。


 その辺は昨年の今年のチュートリアルについて考えると、よくわかる。主観ではチュートリアルは昨年も同じようなネタだったし、昨年も面白かった。でも笑い飯麒麟が決勝3組進出を阻んだ。で、今年も昨年と同じように面白かったが、点数は随分高まった。笑い飯麒麟は昨年と同じように「基準」の域を出ないといったところだったからだと思う。だから「基準」とは、誰かが突き抜ける為のものなのだ。去年はブラックマヨネーズだったし、今年はチュートリアルだった、という事。だから「基準」の存在は、優勝者に関しては異論の無いものになるが、番組としてはマンネリ化する。まあ麒麟笑い飯が悪いわけでは無いけど、結局のところ、敗者、なんだよな。だから過去の優勝者も出るべきでは無いのだ。これ以上「基準」を増やしてどうする、っていう。


 他の決勝出場者は、プラン9とライセンスが面白かった。上記の事を踏まえれば、基準の存在に邪魔されている格好となる。こういうのをもっとたくさん見たいし、見せるべきなのだ番組としては。プラン9は妻はあまり面白くなかったというので、自分的にツボなのかもしれないが。5人が生かされて無い的な事を渡辺正行が言っていたような気がするが、それはツボじゃない人の意見だ。A、A、A、と来てB!というのは、まあ古典的なのかも知れないが、それは確実に面白いもののわけで、しかも速いテンポなのに間が抜群であり、5人が多く感じない。しっかりと生かされていると思う。


 ポイズンガールバンドトータルテンボスはなんで決勝来れたかが疑問。決勝までの審査基準ってのがなんなんだろうなあ?ライセンスがあれに一回負けたわけ?っていう。変ホ長調は場に合って無かった。あれダラダラダラダラ10分くらいやって、徐々に上げてく展開作れば面白いと思う。それをやる機会というのが世の中に用意されていないような気はするが。