Comic Baton from知子



Total volume of comic on my Bookshelf(本棚に入ってる漫画単行本の冊数)
こっちに来てからは・・・2冊くらい?実家には数百冊?ジョージ秋山の漫画と福本伸行の漫画が大量にある。なんといっても車が無いから、処分の事を考えると買えなくなる。あと実家時代から、マンガを処分する事ばかり考えていたというか。何回も読んだら、あとは保存してるだけ?みたいに思って、保存だったらマンガ喫茶に保存しててもらえばいい、とか考えてたので、今はそれを実践している。






Comic thought to be interesting now(今面白い漫画)
今は面白い漫画はいっぱいあるような気はするのだけれど(知子が読んでたDEATHNOTEとか読んだら面白かった、とか)自分の場合は結局カルチャーの領域から入って来るものだから、そっちでは今は元気が無い時代なような気がする。今はメジャーなやつの方が面白いでしょう多分。でも思い入れは無いな。それって80年代?漫画はそういうターム?濃い70年代、薄い80年代、濃い90年代、薄い00年代、と。
今の時代の漫画、という事じゃなくて、今読んでて面白いのはサザエさん

サザエさん (1)

サザエさん (1)

アニメの様な人畜無害の世界だけでは、笑いはとれない。ユーモアというもの、時にブラック無しではありえない。そのサジ加減が実に絶妙。ブラックもどうせ誰の心にもあるせこい感情、当然の感情がベースなので、悪意が無い。「いじわるばあさん」ですら、暗さというものが全く無い辺りが、長谷川町子の才能の突出した部分ではないかと。また、時代に関わらず、常に「笑い」として通用する、といった所が凄いなあと感心してしまう。普通に読んで普通に笑える。あとこの文庫本サイズは良い。邪魔にならないし、なんか内容とサイズが絶妙にマッチしているというか。モノとして完成されている。






The last comic I bought (最後に買った漫画
カイジの7巻とか?福本マンガだけはこっち来てからも最初は買っていたが、まあ買わなくてもいいかと思って、それ以来一冊も買っていない。
賭博破戒録カイジ 7 (ヤングマガジンコミックス)

賭博破戒録カイジ 7 (ヤングマガジンコミックス)











Five comic I read to a lot, or that mean a lot to me (よく読む、または特別な思い入れのある5つの漫画)
思い入れ年代順に


岡崎京子ジオラマボーイ・パノラマガール」
ジオラマボーイ パノラマガール (Mag comics)

ジオラマボーイ パノラマガール (Mag comics)

岡崎京子の漫画は大体全部持ってる。多感な時期に多大な影響を受けた。中学生高校生くらいの時はどうしてもポピュラーと相容れない自分、という所でどうしても悩んでしまいがちだったが、岡崎京子の漫画を読む事で、そんなアンニュイさが肯定されたというかなんというか。とにかくクサい言葉でいうと勇気づけられた。で、今にして岡崎漫画を思い返して見て、多分一番好きなのはこの作品。学校を中退してふらつく少年、退屈な日々を過ごす平凡な少女、そんな彼らと周り(自閉症の女の子、など)のおりなす平凡なラブストーリー。でも面白い空虚のエンタテイメント。今時無いよねえこの空虚。


松本大洋「ピンポン」
ピンポン (1) (Big spirits comics special)

ピンポン (1) (Big spirits comics special)

友情。青春。この漫画の主役はペコじゃなくてスマイル月本君。高校時代の自分はマジで月本君みたいに自閉症気味で、リアルタイムで同年代だったから、思い入れという点では他の作品の追随を許さない独走の永遠の断トツ。この作品は今にして思うと完全に「若さ」とか「青春」を描いた作品なのだが、当時はそれに気付かない辺りが、若さで青春だ。そして何よりかけがえのない友情。あの二人の関係性というのは本当に手に取るようによく解る。若年期の閉じ気味B型青年にかまうのは多分O型だけ。血液型論なんて別に肯定しなくても良いのだが、これはもう、あるから、肯定せざるを得ない。その辺の設定や性格描写がばっちりな所も、頼もしかった。


ジョージ秋山浮浪雲
浮浪雲 (1) (ビッグコミックス)

浮浪雲 (1) (ビッグコミックス)

内面の嵐も一段落、空虚に暮れなずんでいた時期、感覚としては、はっぴいえんどの「風来坊」を聞く様な、なんとなくノスタルジーな気分で古本屋で購入した「浮浪雲」1,2巻表紙無しセット(今となっては表紙無しの漫画が売ってるてのは考えにくいね、でも当時は普通)。これがジョージの果てしなく深いディープな世界へのとっかかりであった。「浮浪雲」は言葉通りのポップな作品で、35年に及ぶ長期連載!そしてジョージのポップサイド(対義語:ダークサイド)を代表する作品である。しかし内容は濃い。濃密である。解り易い人生訓に織り交ぜ、相当難解な思考の提示もしている。若かりし頃、それを解読しようと努め、自分なりに考えた事が、後の人格形成に大いに手助けとなったと思う。もちろん今でも解らない話もあり、それについて考え続ける事が、これからの人生にも大いに役に立つ事であろう。だから恥ずかしい話だが、自分にとってのバイブルというものが、自分には存在する事となる。
ところで自分は漫画家の事を語る時にうしろに「先生」とつけて呼ぶのが面白くて好きなのだが、ジョージ秋山先生と言う時の「先生」は、本当の先生ですから・・・・・
切腹!!!


福本伸行「アカギ」
アカギ―闇に降り立った天才 (1) (近代麻雀コミックス)

アカギ―闇に降り立った天才 (1) (近代麻雀コミックス)

麻雀というものには、それ自体で勝負訓、人生訓が詰まっている。それにさらに福本哲学が加わった日には、そりゃあもう名言だらけで、得られるものが多すぎる。これまた若かりし頃の人格形成に大きな影響がある。「アカギ」っていうか福本マンガ全部なんだけど。影響、思い入れという点ではアカギが一番。何にしろアカギの生き方、思想にはシビれた。まあ福本マンガは全部必読して損は無し。ケツの青い若者ならば、あらゆる作品のあらゆるシーンから、何かしらの収穫が得られる。
ところで、鷲巣麻雀って、もう10年近くやってない?


水野純子「ファイヤーワークス」
ファイヤーワークス (Cue comics)

ファイヤーワークス (Cue comics)

作品集。多分これに収録されてるのではないかと思うのだが、コミックキューのコラボレーション号?カバー号?忘れたけど、動物堂の飴屋法水が原作の短編があって、それを見て、これは凄い、と。それまでの水野純子の印象は、ロリータで血なので、ゴスロリみたいな印象であったのだが、それが一変した。これは手塚だよ、と思った。なんといっても今時(っていうか当時だけど)珍しいサイエンスフィクション頭文字SFなのであった。SFで面白い作品なんて当時無かったし、当時から今までにしたって、あるんですかね?少なくとも自分は知らない。
水野純子の絵は個性的で魅力的な絵であるが、その絵がまた、限りないポテンシャルの妨げになっていないとも限らない、とすら思える。つまり、絵柄のせいで、年配の方など、広く読まれないという事があるのではないかと。
ところでこのファイヤーワークスって持ってないんだけども。買わないと。






Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す5名)
これを見た人先着5名早い者勝ち。