MACでPROTOOLS FREE

 家には知子が使っていたImacがあるのだが、最近久しく電源すら入れていなかった。そもそも最初こっちに出てきた段階では持って来なかったこのMAC、一回目の帰省時にわざわざパソコン便で送ったものである。理由はMACに慣れる為


 そもそも職場でも家でもウインドウズパソコンの使用が殆どの為、いざMACでなんかやらなきゃならないとなると、どこに何があるか解らなくて大変なのである。という事でアドビ社のイラストレータフォトショップなんかを使う際は、ウインドウズにも入ってるのだが、無理矢理MACを使ってやっていた。が、思い返してみると年賀状を作って以来一切やっていなかった。これではまた使えなくなってしまうという事で、無理矢理何かをやらねばと思った。


 そこでふと思い出した一つのフリーソフト。その名も「PROTOOLS FREE」。さてPROTOOLSというソフトはまあ音楽界においては非常に地位が高いというか、プロ標準といったものである。何をするソフトかというと、まあ主としてレコーダーであり、人類は以前はもちろんレコーダーという専用機でアナログに録音していたわけであるが、時代がデジタルになればレコーディングもデジタルになり、そんなデジタル世代の申し子的存在、デジタルレコーディングの代名詞ともいえるのが「PROTOOLS」なのである(適当)。まあ言える事は、いまどき殆どのプロのアーティストの現場でPROTOOLSが使われていない事は少ないはずである。


 そんなPROTOOLSを制作販売しておるDigiDesign社は何故か太っ腹にも、デモ版としては充分すぎる機能(引用)で「PROTOOLS FREE」と称して無料配布している事をふと思い出したわけだ。*1

 機能制限については調べてみても情報がほとんど出て来ない。多分皆知らなくて詳しい事は書けないから書かないのであろう。でも自分のやりたい事*2程度の事は問題無く出来そうである。パソコンまでもがLOWPOWERな自分にとっての鬼門は、オーディオファイルの編集であったわけで、MIDIなら全くノープロと言えどこれだけはLOWPOWERではどうにもならない。渡りに船のジャストなアイディアではないか!とその思いつきに興奮したが、同時に期待はすまいと心に強く誓った。今までMACでそういうソフトをインストールしようとして、毎度毎度わけの解らない事を英語でまくし立てられ、毎度毎度うんざりしてきたからである。


 でまあとりあえず期待すまい期待すまい・・・と自分に言い聞かせながらインストールしてみた。おそるおそる立ち上げる、すると、ほら来た!わけの解らない事を言ってやがる。うんざりしながら翻訳ページで訳してみる、と「仮想メモリをオフにして下さい」とのいやに呆気ない文章。まあ冷静によく読むとそうなのだが、メモリーとか言ってる時点で「ああMACのわけ解らないメモリの割り当てパーセンテージか」と思い込んでしまったのだった。設定を変更し、恐る恐る起動、何と呆気なく立ち上がった。


 さてしかしあまりに素っ気無い起動直後の画面。昔の自分であったらここでやられる所だが、ここ最近はウインドウズの怪しげなフリーウェアをさんざん試して来たおかげか、この程度ならまだ平気であると思えた。ファイルメニューを開くとほらインポートオーディオファイルとか書いてある。こいつにAIFFファイルを・・・って、AIFFファイルなんて一つも無い!という事で、MACとウインドウズを行き来しながら*3速攻でWAVE>AIFFファイル変換ソフトをインストールし、今度こそと読み込ませる。画面に波形が出た!再生・・、鳴った!こいつをコピー・・・、ペースト・・OK!増殖した!出来る!出来るぞ!と興奮していた昨日といった状態。まだ半信半疑な部分があるのであまり興奮するのはさけるが、多分素晴らしいよ。思わぬ所で思わぬ機能制限に泣いたりしないように祈る。

*1:
まあ思うに、Itunes式戦略ではないだろうかと思う。高機能なソフトを無料で配布しておいて、ユーザーの拡大を狙う手法であり、デジタル社会デファクトスタンダードが全てであるわけでこういう戦略があり、それではないかと。http://www.digidesign.com/ptfree/

*2:ほとんど、単にAIFFファイルを切り貼りして並べる

*3:MACはWEBブラウジングが非常にやりにくい、と自分は思う