夫婦

ところで流れって言やあ、夫婦って興味深い、みたいな話をしてたら、
QJの夫婦特集みたいな号をブック・オフで発見したり。
ふとひらめいた興味ってもんに対して、物の方から擦り寄ってくるみたいな、
そういう流れを感じる時、人生の面白さってものを感じる。
そうして様々なものに対する考えを深めて行く。


夫婦の何が面白いかって、二人でぶつかり合いながら独自なものを創り上げて行くっていう、MIX具合というかなんというか。
夫婦って、手本ってものが無い、こうなろうという指標みたいなものが全く通用しない、否応なしに独自なものにしかならないっていう、
完全にオリジナルな世界であって、理屈で割り切れる世界じゃない。
得か損かってもんじゃあないわけです。
闘いでもあり、安息の地でもあり、現実でもあり、ロマンでもある。


自分の存在ってものは、他人あってこそのもの。
白神山地の映像をみた時に考えた、人が見てこその自然の美しさのような。
一人で生きてても、虚しい事って、すごく多い。
この世界というものは生きるに値する世界では決して無い、だとか。
言うまでもなく、今を生きるこの世界ってのは、ひどいもんです。
そんな中にあっては、ロマンであり、
しかしパーソナリティーの譲渡という点で、自分の存在を無くしてしまうかのように思えるような、ひどく窮屈なものでもあったり。


とにかく自分が思うのは、一人では自分の本質というものは発揮出来ない。意味が無い。そういう事。
そういう喜びをお互いに与え合える事が一番なんじゃあないでしょうか。
その相手が居てこそ、自分があるっていう、一体感という言葉でも良いかも。一対感かもしれないが。
結婚制度をいぶかしがる人間に言いたいのは、「二人で一つ」ってのが、普遍の一つだ、と。
俗に言うレーゾンデートルってのは、予想以上に重いぜ、と。
皆やはり己の存在理由というものは、意識下で求めてやまないでいるのだ。