アンチ物質主義

telestar2007-09-06

 引越しは本当に大変なものだ。引越し作業それ自体、そして引越してから。この苦しみは今もなお続いている。昔は、あの作者のあの作品が好きだから、買い集めなきゃ、これは良いものを発見した、買わなきゃ、っていう、まあ物欲、そんなものにとらわれていたね。時間的・空間的限界の存在を知らなかった。そう、もはや限界なのである。今は物欲転じて物を減らす欲にとりつかれている。今日の正午からヤフオクは出品無料キャンペーンだ。せっせと出品しまくる。しかし落札金額の5%をせしめるなんて悪どい野郎だよYAHOOってやつは。トラブルにも全くの無関与、システム障害多数、ただ場を提供するだけで常に5%搾取。いつか天罰が下るであろう。それにしても最近はそんな天罰を下したくなるような話ばかり。もう限界が見えてきている、そっちの方も。俺はいち早く抜けるぜ、資本主義のしがらみから。金なんて使わなくたって、存分に、何だって時間的限界が見えるほど楽しめるってもんだ。今日だって100円の名盤を買い集めて来た。レコードはいいなあ、溝と針っていうアナログな所がいい。そしてなんだか音が自然でまろやかでマイルドだ。100円で買ったレコードを1500円で買ったプレイヤーでかけ流すだけで充分な音楽的満足、リスニングサティスファクションが得られるってもんだ。カーズの2ndアルバム(写真右上)はジャケットも素晴らしくて、美術的満足、アートサティスファクションも得られるってもんだ。そうそう、情熱熱風せれなーで(写真左)も42円で買った。たった42円で部屋に情熱熱風を吹かせられるんだぜ?情熱熱風浴びてりゃあ、人生のあらゆる事がノープロブレムだ。推測だけど嘘じゃないさ。事実何か打ちひしがれた時に情熱熱風を浴びてみろ、そりゃあ人生色んな些細な面倒事はあるけれど、赤いヒールがグサリと胸にささって、そんな些細な事なんかどうでも良く思えて来るに決まってる。でもポールハードキャッスルの19(写真左下)聴いて、世の中のあらゆる理不尽について考えて、闘う姿勢を持ち続けるのも、男にとっては重要な事だ。ベトナム戦争に駆り出された兵士の平均年齢は19歳だった。この曲のタイトルはその19だ。そんな彼らがアメリカに帰還した時、そんな彼らを讃える者も居らず、その上例えば自分のすぐ横にいた兵士仲間が爆撃でやられ、脳が吹っ飛ぶ所を目の当たりにしたようなティーンネイジャーが、その後精神的後遺症も無く、まともに社会生活を営めるとでも思うか?そんな事にこそ常に心を痛めるべきだ。自分のくだらない物欲なんかに捉われている暇はない。しかし仕事も無い暇な生活は最高だ。もう一月半も夏休みが続いている。そして田舎ってのはやっぱり、気が落ち着く。安らぐ。居るべき所に居るという感じがする。まあとにかく何よりゆったりライフ、すなわち「暇」が最高って事だ。