XiaoStyle

 TOMYのデジカメ「XiaoStyle」、こいつは実に面白い。これはLOMOだとかHOLGAだとかのトイカメラの様な色合いの写真がとれる、デジタルなのにデジタルらしからぬデジタルトイカメラなのです。というか逆に言えばデジタルな荒れっぷりという事で超デジタルとも言えるのだが、まあとにかく手に入れて適当に撮ってごらんなさい。まずまともなデジカメとしては全く用を為しません。ぼやける、ぶれる、にじむ、その上周りの色やなんかに従って、撮れる写真の色なんかも変わって来るんですよこいつは。全くわけがわかりませんね。デジタルがいかれた時の予想を超えた荒れっぷりというものは、僕の好きな電子音楽の話で言えば、KORGのM1が壊れて数値が上限を超えたりして変な音がわんさと出来たケンイシイってなもんで、我々のようなデジタル世代にとってみれば、デジタルでも、デジタルだからこそ面白いっていうのは、まあ一つの「希望」ってもんです。
ナオキシステム
我がシステム
 我が機材システムがとりあえず完成した記念に写真を撮ってみました。Xiao Styleで撮った粗い写真に、Photoshopでシャープネスをかけています。BOSSのコンパクトエフェクターのつまみの色が実に鮮やかです。


 しかしこのXiaoStyle、心配な点は商品紹介のHPでそういう一番の売りの部分について一言も書いていない点です。そのサイズやルックスなんかから「可愛らしい普通のデジカメ」と思って購入した人なんかは、これは文句を言えるレベルの被害ですよ。「何だこの写りは!」っていう。まずまともな写真にはならないのですから。